サイタマ・レディース経営者クラブ – 有限会社雪山堂 会長 雪山光恵

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プロローグ

思い出の写真、絵、靴などを『作品』にしてしまう額縁屋がある。

雪山堂(セツザンドウ)の雪山光恵さんは、これまでお客様から、お預かりしたいろいろの思い出の品を、額装で『作品』にしてきた。使い捨ての時代は終わり、額縁も作品も修復して長く大切に扱われるようになった。という雪山さん。難しい修復の依頼にも、世代を越えて作品を大切にしてもらいたいという思いから、時間を掛けて丁寧に修復している。

お客様のことを一番に考えたサービス業の経営がここにある。

サイタマ・レディース経営者クラブ活動実績

  • 平成08年04月 サイタマ・レディース経営者クラブ 入会
  • 平成13年06月 サイタマ・レディース経営者クラブ 事業委員会委員会 副委員長 拝命
  • 平成15年06月 サイタマ・レディース経営者クラブ 広報委員 拝命
  • 平成19年06月 サイタマ・レディース経営者クラブ 企画交流委員長 拝命
  • 平成21年06月 サイタマ・レディース経営者クラブ 副会長 拝命
  • 平成23年06月 サイタマ・レディース経営者クラブ 会長 拝命
  • 平成25年06月 サイタマ・レディース経営者クラブ 常任相談役 拝命

有限会社雪山堂(セツザンドウ)の事業内容と経営理念

相沢:
本日は宜しくお願いいたします。
それでは、早速ですが御社の事業内容について教えていただけますでしょうか。
雪山:
はい。主に額縁の提案から制作までを行う額縁屋ですね。

額縁の他にも、表装や、修復、額装まで、絵に関わるお仕事は全てやっております。
和額、洋額、水墨、水彩と飾る作品によって様々な額縁があります。
大きさも様々で、小さなフォトフレームから公募展に出すような500号くらいまでの大きな額縁まであります。
相沢:
一口に「額縁」と言っても、額装される内容や大きさによって、いろんな額縁がありそうですね。

雪山:
ええ、そうですね、最近のお客様の中には古い着物や帯の一部をカットして額装されるかた、趣味の刺繍(ししゅう)を掛軸にされる方も増えてきていますね。

今裏打ちしているのは、クッションカバーです。香港で買ってきたカバーのようで、それを額装したいということで、今、クッションカバーのまわりの糸をほどいて裏打ちをして、それから額装に入ります。
相沢:
今、あちらで作業されているものですね。
雪山:
そうです。帯はシルクで刺繍していますから、お客様の好みの部分をカットして額縁・マットの色の調和を考え、お客様の好みの額装に仕上げていきます。

あとは、エルメスなどのブランド品のスカーフを裏打ちし、スカーフの色・質感に合った額装に仕上げる相談を受けます。また思い出の品などのスカーフは、よく額装の相談を受けます。エルメスでなくてもきれいに仕上がります。
相沢:
えー!エルメスのスカーフですか!確かに素敵ですね!
思い出の品を額装しておくなんてロマンチックで良いですね!
雪山:
スカーフはサイズも大きく、質感もありますので額装後はすばらしいアートになります。
相沢:
想像しただけで、華やかになるのがわかります。
額縁というと絵画などを思い浮かべてしまいますが、それだけでは無いのですね。

雪山堂(セツザンドウ)さまではどのような経営理念をお持ちなのでしょうか。

雪山:
うちの経営理念は『創造的に商品技術、サービスを提案し、お客様の生活空間を彩りお客様の心豊かに楽しく致します。そして、その思いを伝え続けます。』というもので、これを毎朝スタッフのみんなと朝礼の時、唱和しております。

日々の生活の中に額があるのとないのとでは、空間が生み出す雰囲気や印象が随分異なり、毎日その場で感じられるプラスのイメージが違うということですね。

「額装ひとつでお客様の心を豊かにしてさしあげたい」ということが私たちの喜びであり、テーマです。

そしてこの想いを私たちから次の世代に伝え続けるということです。

最近新しい額縁を買われるよりも、修復に来られるお客様が以前より増えています。
もう使い捨ての時代ではないですからね。

自分が気に入った作品を修復したり、額縁を入れ替えたりしながら、子供からお孫さんへ残していきたいというかたが増えてきています。

相沢:
修復する額縁は替えが効かないなど独特な難しさがあるのではないですか?
雪山:
今、日本画の大きな絵画をお預かりしていますが、それがかなり痛んでおりまして、
破れ、穴、折りじわがあります。
それをできる限り原画に近い状態に修復して、この作品を描かれた画家の曾お祖父さんの作品を子孫に残したいと要望がありました。

あまりに大きい原画だったので最初作品を小さくして修復するという案もあったのですが、お客様とじっくりやり取りさせていただいて、 作品を小さくしないでその原画のまま修復することにしました。

だいぶ作品が欠けてしまっていたので、そこをどう修復しようか、また勝手に色を塗ってしまっては作家に失礼になってしまうので、勝手に色も入れられない。

それを元の状態に回復するように職人が修復作業をするわけです。
このように難しい仕事ばかりではありますが、そこはこの道37年になる額縁屋の経験と技術の賜物でしょうか。お客様とじっくり打ち合わせをさせていただき、お客様のご希望以上の提案をさせて頂きご満足いただけるよう心がけております。

どのような人に何を届けたいですか?

相沢:
雪山堂(セツザンドウ)さまでは、事業を通してどのような人に何を届けたい、と考えていらっしゃしますか?
雪山:
大切なのは物とお金の交換だけじゃないということ。
これはもう全スタッフ浸透しています。

お客様の作品をいかに良い状態にしてお渡しするか、値段の張る額縁だから良いというわけではありません。
お洋服などでもそうだと思いますけど、高いから良いと言っても、着る人と合わなかったらダメですよね。
高額品は、それなりに素材もデザインも良いのですが、高額でなくてもその方の好み、飾る部屋の雰囲気をお聞きしながら提供します。

安くてもその人の雰囲気に合ったり、色があったりしていればとっても綺麗ですよね。

そんな時に、お客様にお役にたつ技術とサービスを提案することを大切にしています。 私たちが提案することによって、お客様から自分の想像以上に良くしてくれたと、お声を頂くこともあります。それが私たちの仕事だと思っています。
相沢:
好きな写真や絵にぴったりの額縁を見つけていただいたら、長く、大切に扱おうと思いますよね。
雪山:
ただ額縁だけを買いに来られる方よりも、お客様がお持ちになった作品に合わせて、
額縁の色やデザイン、マットの色を私たちに相談いただくケースが圧倒的に多いですね。

そのようににお持ち頂いた作品に似合う額縁・額装をご提案させていただいております。
相沢:
実際に作品に合う額縁を提案される場合、お客様の作品を見て「あ、この作品に似合うのはこの額縁だ」と分かるものですか?
雪山:
パッと見て分かる場合もありますね。

一方で、お客様の好みを重視しないといけません。
お客様の好みを聞き、どこに設置するのか、またご予算もあるでしょうからお話しを聞きしながら、いくつも提案しながら決めていきます。

うちは額縁屋ですけれど、フレーマー資格制度(長い歴史を経て額縁業界の中で培われてきた知識を、業界の人々が共有しそれを基礎として今日の居住 空間を快適に彩るひとつのインテリアとして、額縁の導入をより適切に提案し助言できる人材の育成を目標としている資格制度)の資格を持っている者もおりますし、カラーコーディネーターの資格を持っている者もおります。お客様に満足して頂くにはお客様の何倍も知識がないといけませんからね。
相沢:
なるほど。お話しをお伺いしていて、額縁のことなら雪山さまに相談すれば絶対に安心できるということがよく伝わってきました!

サイタマ・レディース経営者クラブについて

相沢:
サイタマ・レディース経営者クラブとはどのような会なのか教えていただけますか?
雪山:
女性経営者の研修と交流の場です。 地域経済の担い手として、中小企業の必要性が叫ばれ続けています。 埼玉県の女性経営者、女性幹部を対象とした異業種交流グループです。 メーカー、建設、小売販売、サービス業と幅広い分野の女性経営者が参加しております。
相沢:
他の会には無い特徴などはございますか?
雪山:
埼玉県内の女性経営者に特化していることは勿論ですが、サイタマ・レディース経営者クラブの一番の特徴としては、埼玉県とのパイプが太いということです。

県庁をサイタマ・レディース経営者クラブで訪問して各課でどんなお仕事をしているのかを広報誌によく載せています。あとは経済産業省の産業部長をお呼して講演して頂いたりなど、他の会ではないことだと思います。

昨今、女性の持つ女性ならではのパワーというものが注目されております。
私たちサイタマ・レディース経営者クラブも、みんな仕事を第一線でやっている方たちなので、無駄な話題は一切出ませんし、またみんな自分の会社を背負っている人たちばかりなので、男性と変わりないです。

私はこの会に入ってたおかげで勉強させて頂き次の認定・登録企業になりました。
埼玉県子育て応援宣言企業・パパ・ママショップ応援店舗・ワークバランス企業・経営革新計画承認企業・チャレンジ経営宣言企業・多様な働き方実践企業全て埼玉県知事からの認定・登録です。

この会に入ってなければこの様な女性が働きやすい環境に自社を創ることに目覚めなかったと思います。

入会のきっかけ

相沢:
サイタマ・レディース経営者クラブに入会されたきっかけをお教えていただけますか?
雪山:
もともと私は、セミナーに行っていました。

埼玉県主催のセミナーにもけっこう出ていて、県の方からこういう会がありますがご興味ありませんか?と言われてまずは素直に参加してみました。何度か参加させて頂きとても勉強になる会だと確信したので入会しました。

大方のかたがそのように入会されたと思います。
相沢:
県のかたからのお誘いでしたら安心ですね。

入会前と入会後で変わったこと

相沢:
では、サイタマ・レディース経営者クラブへの入会前と入会後で変わったことを教えて頂けますか?
雪山:
私自身変わったことは、第一線でお仕事している方達から色々な学びを頂戴したことです。異業種の集まりですからね。

事業以外の広い意味で、色々な経営者の意見や実体験からの教訓や改善点などを勉強させて頂き、それによって自分の会社も伸びる要素がたくさん得られます。実際の話が色々聞けるので、本だけからの知識だけでなく、色々な知恵やアドバイスをもらえますね。

そういう意味で異業種の方の事業体験というのはとても良いヒントになりますね。
同業者同士って本音をなかなか言わないところもありますからね(笑)
相沢:
まさに「女性の会ならではの強み」ですね。
雪山:
ええ、またある時に、経営革新を取りなさいと県の職員に言われました。
企業が元気になるように今までやっていないようなことを何かやることです。
経営革新をとっていこうということで、新しい分野に入って来れました。

だんだん人口が減ってきて、額縁の売上も下がります。
減った分は何かで補わなければということで会員の皆さんからの知恵とアドバイスを参考にさせて頂きながらどんな経営革新ができるかを検討し続けました。額縁のマットに和の物を取り入れたり、掛け軸の緞子の布とドッキングさせたものを開発したりと試行錯誤していく中で、『表装』に力を入れるという経営革新をとったのが始まりですね。

経営革新を取得にしてみたら、今度は『修復』がお客様の要望の中でも多いとわかってきて、これからもっと求められる価値であると気付きを得ることができました。

経営革新から、今の雪山堂(セツザンドウ)になってゆくまでの展開は、この会に入会したからこそできました。

入会していなかったら経営革新なんて取ろうと思わなかったでしょうね。

現在の活動状況

相沢:
雪山さまは、サイタマ・レディース経営者クラブでは、現在どのような活動をしているのでしょうか。
雪山:
基本的な活動の他に大きなイベントとして埼玉県が埼玉版ウーマノミクスプロジェクトを立ち上げ、女性向けの商品、サービスの大イベントを進めております、9月14日と15日にさいたまスーパーアリーナで『さいたまスマイルウーマンフェスタ』が開催されます。開催します。今年が記念すべき第一回目になります。

コンセプトは『女性よ、もっともっと社会進出してください』というものです。
女性が働いて収入を得る、収入を得ると女性はお洋服とかにお金を使う。
そうすると経済がまわっていくということで、すごく力を入れているイベントです。
相沢:
どのくらいのかたが参加される予定でしょうか?
雪山:
1万5千人から2万4千人とも言われております。新聞やテレビでもPRし始めていますね。各銀行や、日経BPなども応援してくれてます。
大学からも学生と企業がコラボして商品開発しているグループが出品します。
相沢:
楽しそうですね。ちなみに、私も行っても良いでしょうか?
雪山:
ええ、大歓迎ですよ(笑)
ブースを出して、女性ならではのお料理も企画しているようですし、きっと楽しいですよ。

入会を検討される方へのメッセージなど

相沢:
これからサイタマ・レディース経営者クラブへの入会を検討している方にメッセージを頂けますでしょうか。
雪山:
異業種の経営者の意見が色々と聞ける良さがあります。
そしてぐんぐん業績をのばしている会員さんが沢山いらっしゃいます。

県との太いパイプがありますし、サイタマ・レディース経営者クラブの事務局が県庁の産業支援課の中にあるので、新しい活動の情報や、色々な会の情報などがすぐに入ってきます。

最近では若い方の入会も増えております。どんどん若い方に入会していただいて、異業種から学び取って欲しいですね。

インタビューを通じて「異業種から学び取って欲しい」と、何度も言ってますが(笑)本当に為になるんですよ!
相沢:
埼玉で女性の社会進出を応援するサイタマ・レディース経営者クラブのお話と、雪山様のお話を伺うことが出来て同じ女性として感銘を受けました!

わたし自身、雪山さまとお話ししているだけでとても元気になれました!
本日は、本当にありがとうございました。
雪山:
こちらこそ、ありがとうございました。

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この1冊!!

凡児徹底

鍵山秀三郎「凡事徹底」


(鍵山秀三郎/著)
15年くらい前に読みました。当たり前のことをやり続けるむずかしさ、やり続けると非凡になるという内容は、感動して何度も読みました。なかなかこのように成長していないですけどね。「教育とは流れる水に字を書くごとく」(森信三先生)とありますが、まったくその通りだと思っています。

「何回も言っているのにまだわからないのか」と普通思ってしまいがちで、相手の欠点は努力しなくても、目に飛び込んできますが、良所をみつけ根気よく接していかないと人は成長していかない。それは教育者と感じ、経営者してとても大切だと日々感じております。


リレーQ&A

宮内音楽事務所 作詞家 宮内たけしさんより質問です。


第二の人生どう生きたいですか?

(→宮内音楽事務所 作詞家 宮内たけしさんのインタビュー記事を見る

有限会社雪山堂 雪山光恵さんの回答


やはり世の中に役立つ事を仕事を通してやっていきたいですね。
働くことは嫌いじゃないですから。それはやはり疎開先で親の背中を見て育ったからでしょうか。生きること、仕事をすることは、大変なのは当たり前と思っています。

我々が一生の終わりに残るものは、我々が集めたものではなくて、我々が与えたものである。
(ジェラール・シャンドリーの言葉より)

次回の経営者への質問


これからの世の中どうかわっていくと思いますか?
今、世の中がどんどん便利になっているし、その移り変わりをどう捉えるべきでしょう。 
急速に変化してます。その変化の有様をどう楽しんでいけるか、でしょうか。

経営者プロフィール
有限会社雪山堂
会長
Mistue Yukiyama
雪山光恵
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出身地:
東京 
生年月日:
昭和15年10月15日
身長:
149cm
趣味:
スポーツジム行くこと、ヨガ、水泳
座右の銘:
流れる水に字を書くごとく
応援している会社:
(株)千代田技研、(株)コマーム
注目している会社:
(株)クリタエイムデリカ、フジ梱包(株)
尊敬する経営者:
(有)アイワメディカルサービス 藤田博子
平均睡眠時間:
7~8時間
平均起床時間:
6時頃
好きな色:
淡いグリーンとかブルー
好きな食べ物:
お寿司
嫌いな食べ物:
羊かん
好きな漫画:
子供ころノラクロはよく読んでいた
好きな歴史上人物:
山本五十六、森信三
好きなブランド:
なし


経歴

福島育ち、結婚を機に東京へ。会社を起こすため鳩ヶ谷に移住。主人 雪山渥美とふたりで、1966年に株式会社アルナ創業。そこで工場を作り、メーカーを立ち上げる。1977年には「問屋経由ではなく消費者に一番近い場所で、お客様の声を直接聞きながらお客様の思いや思い出にこだわった商品を販売したい!!」という思いを実現させるために、雪山堂(セツザンドウ)をアンテナショップとして立ち上げたのが小売のはじまりとなる。現在、浦和 コルソ店(伊勢丹)、イトーヨーカドー 上尾店の2店舗と、さいたま市緑区の本社で事務所兼工房を展開中。お客様の思いや生活空間に最適と思われる額装を提供することをモットーとし、笑顔のありがとうを提供し続けている。

ホームページ
aizawamami1aizawamami2
インタビュアープロフィール
名前:相沢真美
身長:167cm
体重:?
靴:?
サイズ:B84 W58 H85
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